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平成29年度セルビア研修(派遣学生報告)

 私たち6名の学生は、2018年3月17日(土)から26日(月)までセルビアでの国際交流プログラムに参加しました。今回のセルビア研修で体験したことを下記で紹介します。

担当者
2018年
3月17日(土) 芝崎裕(環境都市工学科5年) 、塩谷美智(電子制御工学科4年)
3月18日(日) 高田竜司(環境都市工学科5年)
3月19日(月) 濱田峻平(機械工学科5年)
3月20日(火) 木村幹(機械電子システム工学科1年)
3月21日(水) 塩谷美智(電子制御工学科4年)
3月22日(木) 牧野鈴音(電子制御工学科4年)
3月23日(金) 芝崎裕(環境都市工学科5年)
3月24日(土) 高田竜司(環境都市工学科5年)
3月25日(日) 濱田峻平(機械工学科5年)
3月26日(月) 木村幹(機械電子システム工学科1年) 、牧野鈴音(電子制御工学科4年)

 

2018/3/17(土) 成田空港からイスタンブール空港へ
電子制御工学科4年 塩谷美智

 牧野さんと私は、引率の鴇田先生と一緒に、16時半頃に木更津を出発し、18時過ぎに成田空港に到着しました。荷物を預けた後、両替を行いました。成田空港では、円からセルビアの通貨であるディナールに直接両替することはできなかったため、円をユーロに両替し、セルビアに到着してからユーロをディナールに両替することにしました。
 21時頃、トルコ航空の飛行機に乗り込み、セルビアへ向けて出発しました。乗り換えを行うトルコのイスタンブール空港までの約13時間を機内で過ごすため、ブランケット、スリッパ、アイマスクなどが配布されました。機内の各座席にはモニターが付いていて、映画や音楽、ゲームを楽しむこともできました。
 離陸後1時間ほどで、機内食の時間になりました。事前に配布されたメニューによると2種類から選択ができたようでしたが、私たちのところに来た時には既に1種類品切れになっていて、鶏肉の料理を食べました。鶏肉やパンなど、殆どおいしかったのですが、キュウリヨーグルトだけはキュウリとヨーグルトは別々に食べたかったなあと思いました。機内食を食べた後、眠りにつきました。しかし、何回も起きてしまいなかなか快適な睡眠を得ることはできませんでした。
 着陸の数時間前には、朝食が用意されました。朝食は、ご飯、魚などの和食とパン、オムレツなどの洋食から選ぶことができました。私は和食を選択し、おそらく今後1週間食べられないであろうお米の味を噛み締めました。
 朝食後1時間ほどで、飛行機が着陸態勢に入るとのアナウンスが流れ、飛行機の高度が下がり始めました。そして、日本時間では朝10時、トルコの時間では朝4時頃にやっとイスタンブール空港に到着しました。

イスタンブール空港行きの機内での夕食

2018/3/17(土)セルビアへ出発
環境都市工学科5年 芝崎裕
 今回のセルビアでの国際交流では、パンチェヴォ機械工科学校と工学ワークショップを行い、ウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムのPASCH校では、ドイツ語で交流を行います。私たち男子学生4人は、卒業式の翌日の3月17日、カタールのドーハ経由でセルビアへ向かいました。男子学生4人は、2年前の冬季ドイツ研修の参加者でもあり、気の知れた仲間です。また、4人のうち3人は今年度の卒業生だったため、ハードスケジュールでの参加となりました。
 まず、私たちは22時20分成田空港発のフライトで、経由地のドーハのハマド国際空港へ向かいました。夜間のフライトだったため、空港にはそれほど多くの人はいませんでしたが、成田空港にはメディアの取材記者がつめかけていました。不思議に思っていると、カタールでの大会に出場する日本体操選手団の取材に来ていたようです。フライトの時間はおおよそ12時間で、現地時間の朝4時30分にドーハに到着しました。空港内には、Wi-Fiが整備されていて快適にすごせました。その2時間後に、ドーハから目的地のベオグラードへ向けて発ちました。搭乗時刻のギリギリにカウンターに行ったため”You guys are final passenger.”と言われてしまいましたが、無事に搭乗することができました。個人的には、初の乗り継ぎ便だったので、少しヒヤヒヤしましたが、搭乗便は定刻通りに離陸しました。ドーハ行きのフライトとは違い、朝方のフライトだったため綺麗な景色を堪能することができて良かったです。さすがはオイルマネーの力と言わんばかりに、ドーハからは近代的な高層ビルが立ち並ぶ様子や広大な砂漠も上空から眺めることができました。
 5時間ほどのフライトでベオグラードに到着しました。ベオグラード空港は、ドーハ空港や成田空港とは違って閑散としていました。しかし、その分手続きはスムーズに進み、既に到着していた先生方や女子学生、セルビアの学校の先生方と合流して、車でパンチェヴォにあるホテルまで移動しました。空港からパンチェヴォまでは30分ほどで、道中はちょっと殺風景で少し拍子抜けしました。3月中旬だというのに、季節外れの気温氷点下2度で雪もちらつく寒さでした。

ベオグラードの空港到着後の様子

2018/3/18(日) 初日からセルビアに夢中
環境都市工学科5年 高田竜司

 3月17日(土)の22時過ぎに成田空港を出発し12時間かけてカタールのドーハへ、そこで2時間待ってからセルビアのベオグラードまで6時間飛行機に乗り、合計で約20時間かけてようやくセルビアのニコラ・テスラ空港に到着しました。ベオグラードの空港からパンチェヴォへの道中の景色を見て、町と町の間に距離感があるという印象を受けました。車窓からは、何かの作物が育てられているのか、きれいに整備されている平野が広がっており、道路は町と町の間をほぼ真っ直ぐにつないでいました。パンチェヴォの町に入ると、レンガで作られた家をみることができました。家の大きさはまちまちで、日本でもドイツでも見たことないような形の家が多く、それはそれで良い雰囲気でした。
 夕方からセルビアの先生方がパンチェヴォの町を案内してくれる予定になっていましたが、集合時間まで2時間近くあったので、2年前にPASCH校プログラムでセルビアに来たことがある木村さんに町を少し案内してもらいました。同室の濱田君と芝崎君も一緒でした。この日は日曜日だったのですが、町は静かで落ち着いた雰囲気でした。気温は低くとても寒かったのですが、町の至る所にあるカフェではいろいろな人が飲み物を飲みながら談笑していてとても温かい雰囲気でした。私たちも散歩の途中にその中の一つに入りコーヒーを飲んで体を温め、さっそく現地の文化に触れることができた気がしました。
 夕食は、ウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムのニコリッチ先生に案内してもらい、セルビアの料理としてよく知られたチェバブチチがおいしいことで有名な店に行きました。チェブチチは挽肉を棒状にしたハンバーグのようでした。味付けは、日本の料理と比べ少ししょっぱいのですが、パンや酢漬けにしたキャベツや玉ねぎなどの野菜と食べると、お互いがお互いのおいしさを引き出していてとてもおいしかったです。そこのレストランでは、野菜と一緒に、これもまたセルビアの料理であるカイマックがついていました。カイマックは、野菜につけたりパンにつけたりして食べます。味はバターとチーズの中間のような味で、濃厚でくちどけが良くとてもおいしかったです。
 今日はセルビアについて1日目だったのですが、さっそくカフェやセルビアの料理を楽しむことができました。1日目からセルビアを楽しむことができ、さらに明日からはパンチヴォ機械工科学校でのワークショップが始まるので、これから一週間のことを考えると、とても楽しみです。

セルビアの伝統料理であるチェバブチチをパンで挟んだもの

2018/3/19(月) カルチャーショック!パンチェヴォ機械学校
機械工学科5年 濱田 崚平

 2018年3月19日、私達はMechanical Engineering School Pancevo (パンチェヴォ機械工科学校)を訪問し、英語で木更津高専での卒業研究について発表することになっていました。そのため私は朝早くに起床し、PowerPointでの最終確認を行うことから1日が始まりました。朝食は午前8時からホテルのロビーで取ることができました。素朴な雰囲気の感じられるビュッフェでとても美味しかったです。中でも、セルビアの伝統料理、肉とチーズのミートパイであるブーダックやトルココーヒーは絶品でした。朝食を済ませ、パンチェヴォ機械工科学校に着くと、イリッチ校長先生と英語の通訳をしてくれたAnita Samanc先生が迎えてくれ、パンチェボ機械工科学校に関するプレゼンテーションをしてくださいました。この学校は、生徒数が990人、先生は100人ほどいるそうで、授業ではメカトロニクスやロボティクス技術だけでなく、3Dプリンターを使いCAMやCADを用いることもよくあり、実践的な授業をしているそうです。
 プレゼンテーションを聞いた後、私たちは実習室に移動して、自分たちの卒業研究の内容を発表しました。この発表は、自分たちの研究のアピールだけでなく、機械工科学校の先生方と意見の交換が出来る、良い機会となりました。プレゼン後はセルビアの学生と交流し、学校施設の見学を行いました。実験室には、生徒たちが課題解決のために共同で案を出し合い制作した3Dモデルのレンダリング画像が掲示してありました。校舎の横にあった風力と太陽パネルにより同時発電が可能な風車式発電装置等も、プロジェクトによる制作物でした。
 一通りの見学を終えた後、昼食を食べに近所のレストランに向かいました。レストランの名前はSanta Luciaといい、セルビアの料理が食べられるレストランでした。ここではモッツアレラののったサラダやチェバブチチなどをごちそうになりました。今日はセルビアの機械工科学校の方々と交流ができ、料理も堪能することができとても有意義な一日となりました。

機械工科学校の生徒たちと

2018/03/20(火) ロボットアーム製作のワークショップ
機械・電子システム工学専攻1年 木村幹

 今日は、パンチェヴォ機械工科学校で、ロボットアーム製作のワークショップを行いました。このワークショップでは、ステッピングモーターや電子素子を使い、CAD図面を3Dプリンターでプリントアウトしたモデルと組み合わせ、ロボットアームを作りました。
 まず初めに、グループのチーム分けをしました。紙に各自で自分の名前を書いた後、パンチェヴォ機械工科学校の生徒たちが、機械の専門の有無やCAD製図の経験があるかなど、能力が均等になるように考慮しながら、グループのメンバーを決めました。1グループ2?4人の4グループに分かれました。私の入ったグループは、アレスカとゾランと一緒の3人グループでした。2人ともCAD図面作成を専門に学んで3年目だそうです。まず私たちは、アイデアを出すためのブレインストーミングをして、アイデアを出して紙に簡単なスケッチを描きました。私はロボットアームのスタンドにタイヤをつけて可動式にするというアイデアを出したのですが、実現が難しいため2人に却下されてしまいました。結局、実現が可能なシンプルな形のロボットアームを作ることになりました。
 その後、構想をCAD図面で作成しました。「ソリッドワークス」というソフトウェアを使ったのですが、これは私が日本で使っているものと同じでした。そのため、私も積極的に主導権をとっていこうと思ったのですが、同じグループのアレスカとゾランはCAD図面作成を3年間勉強しているだけあって、CAD図面の作成能力がとても高く、私はほとんど力になれませんでした。彼らは、スケッチに描いてあるロボットアームの外観やロボットの制御に使う小さな素子などを、ほんの数分で作ってしまうなど、驚かされることばかりでした。そのため私は、アイデアの練り直しや、彼らがやったことがなかった半田付けなど、自分ができることを頑張りました。
 今日のワークショップは、紙に描いたスケッチをCAD図面に作成するところまでで終わりました。専門知識を必要とする場面も何回かあり、チームのメンバーに助けられることが多かったです。それぞれの得意分野を持ち寄って一つのものを製作するのは、素晴らしいことだし、自分にできないことは他の人に頼ることも大切だということを学びました。

3D CADソフトウェアを使ってロボットアームの図面を作成

半田ごてを使ってケーブルを結合

2018/3/21(水) ワークショップ二日目と腹痛
電子制御工学科4年 塩谷美智
 今日も、いつも通りに朝8時から朝食を取り、9時にホテルを出発して、パンチェヴォ機械工科学校へ行きました。
 この日も、パンチェヴォ機械工科学校でワークショップを行いました。パンチェヴォ機械工科学校の生徒たちと木更津高専生とで3?4人の班を4つ作り、マイクロコンピュータを用いたプログラミングを行いました。初めに、パンチェヴォ機械工科学校のプログラミング授業担当の先生が、Arduinoというマイコンの説明と、ソフトウエアの説明をしてくださいました。その後、班に分かれてそれぞれプログラムの作成を行いました。私は、Arduinoを使用したことがなかったのですが、機械工科学校の生徒に教えてもらい、複数のLEDを指定した順序・スイッチの入力に応じて点灯させるプログラムなどを作成することができました。途中でおやつタイムがあり、セルビアの先生自家製のAjvalというパプリカのペーストをパンに塗ったものや、Gibanicaというセルビア風チーズパイなどをいただきました。
 お昼頃、私は急激な腹痛に襲われ、機械工科学校の先生に付き添っていただきワークショップの途中でホテルへ戻ることになりました。病院へ行くかとの提案もしていただきましたが、寝てれば治るだろうと思い、ホテルで孤独を感じつつ寝ることにしました。とても辛かったです。他の人たちは、午後は、セルビアの生徒達と互いの国の文化や言葉などを教えあったり、また、コロというセルビアの伝統的なダンスをみんなで踊ったそうです。
 夜には腹痛もおさまったので、セルビアの生徒達と一緒にビリヤードやダーツなどを楽しみました。私はビリヤードをやりました。とても難しかったのですが、セルビアの生徒達が丁寧に教えてくれたので、楽しむことができました。
 その後、3日連続でブーバという安くておいしいイタリアンのお店で夕食を食べました。私は、さっぱりしたものが食べたかったため、チキンのサラダを選びました。とても量が多かったのですが、おいしかったです。

ビリヤードの様子

夕食に食べたチキンサラダ

2018/3/22(木)  ベオグラード観光
電子制御工学科4年 牧野鈴音

 今日は、ベオグラード航空博物館とニコラ・テスラ博物館を訪問しました。
 ベオグラード空港の近くにある航空博物館では、ガイドさんが英語で戦闘機や旅客機などを1つ1つ説明してくれました。ここには、セルビアの飛行機だけでなく、他の国の飛行機も展示されていました。歴史的な飛行機の展示物だけでなく、現在でも使われているタイプの旅客機もあったので、航空技術の進化を学ぶことができました。きれいな形のまま残っている飛行機だけでなく、戦争でミサイルが直撃した飛行機も展示されていました。航空博物館の2階には、旧ユーゴスラビア時代の歴史的な航空機が多く展示されていました。通常見られないコックピットやエンジン部分などが至近距離で見ることができ、良い経験になりました。
 次にベオグラード市内に戻り、ニコラ・テスラ博物館に行きました。ニコラ・テスラ(1856~194)は、電気技師、発明家として様ざまな業績を残したセルビア出身の人物です。アメリカ合衆国で活躍し、エジソンと並ぶくらいの天才発明家だったそうです。ニコラ・テスラはセルビアの紙幣に使われるほど、セルビアでは尊敬されています。彼の有名な研究として、電線を使用することなく電気を飛ばす方法などがあります。私たちが携帯電話をどこでも使えたり、テレビを見たりすることができるのは、彼のこの研究があったからこそです。
 博物館には、ニコラ・テスラの発明品の展示だけでなく、実験の体験コーナーや発明品の実演がありました。体験コーナーでは、電流に触れる実験と蛍光管を灯す実験の2つが体験できました。訪問者に実際に蛍光管を持たせて実験体験をさせてくれました。先端が金属でできているテスラ・コイルから大量の電気が放電されることで周囲の蛍光管が点灯しました。大きい装置だったので、迫力もすごかったです。
 博物館の訪問の後は、ベオグラード市内で買い物などをして、パンチェヴォに戻りパンチェヴォ機械工科学校の学生と先生方と一緒に夕食を食べに行きました。レストランでは、スープとパン、サラダ、メイン料理の流れで出てきました。セルビアのサラダは、酢漬けにされたものが多かったです。メイン料理は肉料理が多かったです。味は濃いものが多いので、サラダやパンを口直しで食べるそうです。
 今日は日常では体験できないことを体験し充実した日を過ごすことができました。

航空博物館の入り口

蛍光灯を灯す実験(ニコラ・テスラ博物館)

2018/3/23(金) セルビアのPASCH校生とのドイツ語での交流
環境都市工学科5年 芝崎裕

 今日は、セルビアのPASCH校ウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムを訪問しました。この学校は、150年以上の長い歴史を持ち、数多くの才能ある卒業生を輩出しているそうです。外国語教育では、英語はもちろんドイツ語、フランス語、日本語を第2外国語として学ぶことができ、総数1000人の生徒のうち、900人以上の生徒が、ドイツ語を選択科目として学んでいるとのことです。
 この日はGoethe-InstitutベオグラードのPASCH担当者2名も来校し、私たちは3つのドイツ語の授業に参加しました。時間は一クラス45分と限られた時間でしたが、自己紹介や簡単な会話、日本に関する3択クイズなどをドイツ語で行いました。小グループで話し合いをしながら授業は進んでいきました。授業形態としては、高専のドイツ語の授業とほとんど同じでした。しかし、みんな日本文化や見慣れないアジア人に興味を抱いてくれていたようで、積極的に話しかけてくれました。ドイツ語を長く学んでいる生徒ほどすぐに英語を使って話したがりましたが、まだ習い始めたばかりの生徒たちほど積極的にドイツ語で話しかけてくれました。長くドイツ語を学んでいるからといってドイツ語が堪能であるというわけではありませんでした。それは、私たちが長期間英語を学んでいるのにもかかわらず、うまく使いこなせないのと似ているように思えました。他言語を学ぶ上で積極性や純粋さも必要であることを再認識しました。
 夕方からは、2年前の日本での交流プログラムに参加したウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムの卒業生たちとパンチェヴォのカフェで歓談しました。彼らは、すでにギムナジウムを卒業し大学で学んでいました。日本文化オタクの工学系男子や歯科医師になるための勉強をしている学生など、幅広い分野で学んでいました。彼らは19歳で、私たちよりも若いにも関わらず、落ち着きがありドイツ語も堪能で、年下と話しているという感覚が全くありませんでした。同年代の学生と交流することで、語学習得に向けるモチベーションがますます上がりました。
 セルビアに限らず海外へ行くと、必ずと言っていいほど日本のアニメや漫画、ゲームについて尋ねられます。今回のPASCH校生との交流でも何回もこの話題が出てきました。残念ながら、私はこの分野に対する関心や知識が皆無なので、彼らの期待する回答ができず、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。語学交流をする上で、もっと自国の文化を発信していける力を身につけないといけない、と感じました。

ウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムの生徒たちと

2018/3/24(土)  とうとう来てしまった最終日
環境都市工学科5年 高田竜司

 今日はパンチェヴォ機械工科学校の生徒4人と先生方、ウロシュ・プレディッチ・ギムナジウムのニコリッチ先生などと一緒に、Manasija修道院とResava洞窟、Lisine滝を訪れました。セルビアに到着してから5日ほどたち、セルビアでの研修プログラムも終わりを迎えようとしています。明日は朝にはホテルを出るので、セルビアの生徒たちと話すことができるのも今日で最後です。だから、最後のセルビアを思う存分楽しみ、目に焼き付けておこうと思います。
 特に印象に残ったのはデスポトヴァツにあるManasija修道院でした。ここはパンチェヴォから車で約2時間半の場所にあります。ここは、15世紀にステファン・ラザレヴィッチによって設立されたセルビア正教の修道院です。大きな砦の中に守られている教会の中には古いフレスコ画が残っていました。壁に描かれているものの中にはオスマン帝国が襲撃して来た時に削られたあとがそのまま残されているものがあり、よりリアルに歴史を感じることができました。Manasija修道院以外にも、Resava洞窟で初めて鍾乳石をみたり、Lisine滝へ行ったりしました。3日ほど前からセルビアでは雪が降り続いていてとても寒かったので、Lisine滝では木々の枝が凍っていて、とても幻想的な景色でした。
 夕方、Lisine滝のレストランで食事をしました。これがセルビアの人たちと食べる最後の食事です。私たちと機械工科学校の4人の生徒は最後の時間を楽しめるように交互に座り、食事をしながらこの1週間の思い出をたくさん話し、一緒に折り紙を折りました。
 食事が終わると、機械工科学校の生徒のみんなからプレゼントをもらいました。それは、機械工科学校にある3Dプリンターを使って作った写真立てに、今回のプロジェクトのワークショップに参加した生徒たちの集合写真が飾られており、さらに裏に日本語でメッセージが書かれていました。そのメッセージの内容から、私たちが本当に歓迎されているのだと感じました。私のお世辞にも上手とは言えない英語をきいて一生懸命理解しようとし、一緒に話をしてくれた優しくて明るいセルビアの友達に恩返しをしたいと感じました。彼らが日本に来たときは今よりもずっと上手な英語で、日本を案内すると心に決めました。また、このような素晴らしい人たちとの国際交流の機会がずっと続いてほしいと強く感じました。
 最初は不安でいっぱいだったセルビアの研修も、終わってみればあっという間で、あとは帰るだけとなってしまいました。今回のセルビア研修で学んだことや感じたことなどを忘れずに、これからの生活に生かしていきたいです。

Manasija修道院の外観。大きな砦で周りが囲まれている。

2018/3/25(日)  do videnja!! セルビア
機械工学科 5年 濱田 崚平

 2018年3月25日、私達はセルビアでのプロジェクトを終えベオグラードの空港に向かいました。今日まで8日間のセルビアでの生活は本当に楽しく、その分、別れは辛いものとなりました。しかしSNS等で交流を続け、いつか彼らが日本に来てくれた時には、精いっぱいもてなそうと、そう心から思った朝でした。この日3月25日は、日曜日で、日本人には慣れない習慣ですがAM2:00に1時間時間が早まりAM3:00になるサマータイムでした。睡眠の時間が削られ眠かったですが、とりあえず私は朝の6時30分に起床し、近所のスーパーマーケットgomexで大量のお土産を買いました。6000ディナール(6000円相当)程使いましたが、セルビアは物価が安いため、これでもお土産は相当の量になりました。朝食は近所のパン屋で1ピース100ディナール(日本円100円)のピザを買い皆で食べました。その後、AM9:30にホテル前に集合し、ベオグラード空港まで機械工科学校の方に送ってもらいました。セルビアに来てからずっと雪だった天気も晴れ、初めて暖かいセルビアの気候を感じることができました。空港では、事前にオンラインチェックインを済ませていたためスムーズに出国でき、12:00のフライトでセルビアの地を後にしました。後ろ髪を引かれる思いでしたが、またセルビアに来るという誓いを胸に、晴れやかな気持ちで日本に向けて出発しました。
 セルビアから約5時間のフライトで、カタールのドーハの空港に到着しました。辛かったのは、ドーハから羽田までの飛行機の乗り継ぎ便が12時間の待ち時間を要したことです。さらに中東のドーハ空港は物価が高く、お土産を買う余裕はありませんでした。結局、ドーハでの12時間の待ち時間の間、旅行帰りの醍醐味と割り切って、SNSでセルビアの学生と写真を交換したり、皆でカードゲームで遊びながら待ちました。乗り継ぎ待ちで仮眠をとりつつこの日は終わりました。

晴れたセルビアのパンチェヴォ

2018/3/26日(月) セルビアでの海外研修を終えて
電子制御工学科4年 牧野鈴音

 私たちトルコ航空利用者は、午前1時40分に経由地のイスタンブールを出発し、日本時間午後7時過ぎに成田空港に到着しました。日本とセルビアには直行便がないので、今回はイスタンブールを経由しました。せっかくなので、鴇田先生と塩谷さんと私は、ベオグラードを25日(日曜日)の朝早く出発し、イスタンブールを観光しました。
 イスタンブールから日本まで11時間以上飛行機に乗っていたので、機内食が2回出ました。行きと帰りでは機内食の種類が全然違ったので、出国地によって料理の種類が変わるのだなと知りました。
 今回のセルビア研修では、現地で2校の学校に訪問することができ、パンチェヴォ機械工科学校では専門分野、PASCH校のウロシュ・プレディッチ・キムナジウムではドイツ語で交流して、これから自分が学ばなければいけないことを知ることができました。
 パンチェヴォ機械工科学校で行ったワークショップでは3DCADを用いた研究や、PICNICを使用してプログラムについて学びました。プログラムについて学んだ時には、私が既に知っているプログラムだったのですが、自分の理解していることを専門用語の英語を使って話す難しさを感じました。専門用語の単語も多く、会話が成り立たないこともありましたが、セルビアの生徒たちは私が理解するまで根気強く教えてくれました。
 PASCH校であるギムナジウムでは、私よりもドイツ語を習っている期間が短いクラスの授業にも参加しました。みんな積極的にドイツ語で会話をしていました。
 この研修に参加したことで。お互い母語ではない言葉で会話するからこそ積極性が大事であることに気づくことができ、他言語を学ぶことへの意欲が増しました。
 最後に、このセルビアでの海外研修のために時間を割いてくださったパンチェヴォ機械工科学校、ウロシュ・プレディッチ・キムナナジウムのみなさまに感謝します。来年(2019年)の3月には訪問した2校の学校から何名かの生徒たちが日本に来るので、その時は私たちが受けたおもてなし以上のことを返していきたいと思っています。

イスタンブールでのフェリーからの景色

イスタンブールのガラタ橋で釣りをする人達

2018/3/26(月) カタールのドーハ経由で帰国
機械・電子システム工学専攻1年 木村幹

 今回の研修の最終日、私たち男子学生4人は、現地時間の3月25日(日)12時ベオグラード発の飛行機に乗り、5時間かけて、経由地であるカタールのドーハにあるハマド国際空港へと向かいました。この空港は、カタール航空のハブ空港ということもあり、とても大きい空港ですが、一方で「世界一退屈な空港」とも言われています。私たちは、ここで乗り継ぎ便を12時間待たなければなりませんでした。私は、これまで5時間までしか乗り継ぎを待ったことが無かったので、12時間の待ち時間はかなり苦痛でした。
 私たち4人は、ハマド空港に到着した後、乗り継ぎ時間が5時間以上の人向けの「3時間のドーハ・トランジットツアー」に参加しようと受付デスクへ急ぎました。しかし、申し込みは既に定員に達してしまい、参加することができませんでした。そのため空港内で12時間過ごさなくてはなりませんでした。さらにカタール空港の物価はとても高く、水は300円、ハンバーガーの飲み物とポテトのセットは1300円と、とても簡単に手を出せる値段ではありませんでした。私は、日本円で3000円分をカタールの通貨(100リヤル)に両替しましたが、少しお腹を満たすためにハンバーガーを食べ、コーヒーを飲んだ後は、ハマド国際空港のフードコートで何もせずに空腹をしのぎ、かなり退屈な残りの時間を過ごしました。空港の外に観光に行くこともできたのですが、初めての中東だったため、心配で空港を出ることはありませんでした。フードコートで待機している間、全員が眠ってしまうと飛行機を乗り過ごしてしまう危険性があるため、交代で眠りながら、12時間後の離陸時間まで必死に眠気と戦いました。
 ドーハでの乗り継ぎで、長すぎる12時間を過ごした後、ドーハから羽田空港までさらに10時間のフライトは、さすがに体にこたえました。3月26日(月)6時45分にドーハを出発した機内では、2回の食事の時以外、疲労困憊でずっと寝てしまいました。こうして、セルビアから日本まで約30時間の長旅を終え、3月26日(月)22時40分に無事に羽田空港に到着しました。
 今回のセルビア研修は、私にとって7回目の海外経験で、これまでの国際交流の集大成であると感じています。最上級生として、積極的にイニシアチブをとっていくことを常に意識していました。どんな時でも前に出て話すことはとても不安でしたが、責任感が私を前に押し出しました。この一週間を過ごして行くうちに少しずつ不安が自信に変わっていき、自信を持った時に見える世界は全然違いました。以前から抱いていた英語を話すことへの恐怖を克服することもできました。また、研修の期間中、地元テレビ局からのインタビューに答えたり、英語で研究内容を発表したりなど、普段できないような経験をすることができ、また成長できた気がします。
 セルビアという国を2回も訪問できた経験はとても貴重なことだし、ありがたいことです。また、私の無理を聞いてもらい、2年前のセルビアでのPASCH研修の際に交流した友達にも再会させていただくこともできました。私たちへのさまざまな対応やワークショップを開催して下さったパンチェヴォ機械工科学校の先生方、特にセルビア滞在中、常に私たちに同伴してくださったウラジミール・ボジチュコビッチ先生、英語からセルビア語へ通訳をしてくださったアニータ・サマンチェ先生、他にもお世話になった全ての方々に感謝しています。また、パンチェヴォ機械工科学校の生徒たちは、いろいろなところに私たちを案内してくれ、いろいろと説明してくれました。彼らは私たちをたいへん歓迎してくださいました。さらには、次に来た時は家に泊めてくれると言ってくれた学生もいて、セルビアは私の中で第2の故郷のように感じられます。またいつか彼らに必ず再会したいと思います。今回交流した、機械工科学校の学生の何人かは、来年(2019年)3月に木更津高専に来るということなので、その時には、恩返しの気持ちも込めて、精いっぱいもてなしたいと思います。

ハマド国際空港のフードコートで12時間のトランジット

帰国後、羽田空港で