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「上総掘り井戸」完成披露会について(学生取材記事)

本校では、この上総地方に伝わる伝統井戸掘り技術である”上総掘り”を、本科3年生の一般特別研究の学生を中心として行って参りました。今日、機械でいくらでも井戸を掘ることができますが、上総掘りは人力の井戸掘り技術として非常に完成されたものであり、600m程掘り抜いた井戸まであります。特別な道具を必要としないこの技術は現在、発展途上国で活躍し、人々に命の源である水を提供しています。

上総掘りプロジェクトは4年前に始まり、アクシデントや数々の困難を乗り越え、ようやく12月16日(日)に井戸の完成披露会を行うことができました。当日は非常に暖かな陽気の中、木更津市立清川中学校前の現場で行われました。

始めに泥を浚渫する”スイコ作業”を行い、手押しポンプを取り付けて約40mの深さから水を取り出しました。その後水質検査(pH、COD、鉄、亜硝酸、全硬度)を行いましたが、結果は良好、飲み水としては大腸菌などの細菌検査を行い基準を満たす必要がありますが、苦労の末にようやく出てきた水は、私を含めこれまで作業に携わってきた学生にとって特別なものであります。

この上総掘りは、異色な授業でありますが、実践的で困難に負けない力は普段の授業では得難いものであると私は考えております。若い学生を中心として大切な技術を守っていく、本校を軸にした活動にご期待頂きたいと思います。

文責:石井 将(機械工学科4年)

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