基礎学系の特色

 基礎学系は13名の教員.(平成18年度現在)で構成されています。その内訳は,数学8名,物理学3名,化学2名です。この他に年度により異なりますが,数名の非常勤講師が授業を担当しています。

 基礎学系の教員により行われる授業は,数学・応用数学・物理学・応用物理学・基礎化学・化学・基礎科学等の専門基礎となる理数系科目です。どの科目も,とかく公式などの暗記に走りがちな学生に対して,自分で考え,自分で判断する力を養わせるような教育を行なっています。授業の内容については,高専の学生として必須の知識,常識を身に付け,かつ高学年に進んでから必要になる基礎的な学力を充分に修得できるように工夫されています。

 また,平成3年度から3年次の必修選択科目として,生物学・地学・数学演習A・数学演習Bの4科目を増設しました。生物学・地学は工業高専としての一般的なカリキュラムにはない分野の科目であり,学生の科学的な視野を広げるのに役立つユニークな科目となっています。数学演習Aは,1,2年次での数学の復習を行ないながら演習問題をこなしていきます。それに対して数学演習Bは少し高いレベルを目標にして演習問題を行い学んでいくものです。

 更に,3年次の必修科目授業として,一般特別研究が平成3年度から開講されました。基礎学系の他,人文学系の教員が独自のテーマを設定し,それを学生が選択して各教員の指導のもと1年間学び,かつ自分自身で研究を行い,学年末に論文執筆や口頭発表を行うというユニークなタイプの授業です。この一般特別研究については「探究心に火をつける−授業「特別研究」の挑戦−」(学術図書出版)に詳しく紹介されています。