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平成30年度PASCHプログラムドイツ語青少年コース(派遣学生報告)

                   Jugendkurs 2018に参加して
               -人生で初めてのドイツ滞在と楽しかった遠足-
1、はじめに
 私は2018年8月5日から25日までの3週間、南ドイツのバーデン・ヴェルテンブルク州のヒンターツァルテンにあるビルクレホーフで開催されたPASCH校ドイツ研修(Jugendkurs 以下JUKU)に参加しました。このJUKUには、日本からは4つのPASCH校から各校2名、合計8名が参加しました。このJUKUには世界中の20ヵ国以上の国から約100名のPASCH校生が参加し、一緒にドイツ語を学びました。週末には遠足が行われ、ドイツやスイスの都市を訪れました。以下では、それらの遠足について紹介します。

2、フライブルク・イム・ブライスガウ
 最初の土曜日に、私たちはフライブルクへ遠足に行きました。ヒンターツァルテンからはバスで約1時間かかりました。まず、フライブルク大学を訪問しました。フライブルク大学はドイツで5番目に古い歴史のある大学です。大学は非常に大きかったです。そして、建物はゴシック調で荘厳な雰囲気がしました。また、市内中心部にあるフライブルク大聖堂も訪れました。外観も内装もステンドグラスも、全てがきれいでした。次の日、私たちはヒンターツァルテンの近くにある遊園地Steinwasenparkで遊びました。私は友達と一緒にジェットコースターをはじめ、たくさんの乗り物に乗りました。また、園内には鹿やウサギなどの動物もいて、のどかな雰囲気でした。

3、バーゼル
 2週目の土曜日は、スイスのバーゼルに遠足へ行きました。バーゼルへはバスで約3時間かかりました。バーゼルには多くの博物館があります。私たちはティンゲリー美術館に行きました。ティンゲリー美術館は、スイス出身のキネティック・アートの代表的な作家であるジャン・ティンゲリー(1925年-1991年)の美術館です。ティンゲリー美術館には、スイッチを押すと動く模型があり、面白かったです。

4、シュルヒ湖
 2週目の日曜日に、私たちはシュルヒ湖で泳ぎました。ヒンターツァルテンからシュルヒ湖までは、この地の名物となっている蒸気機関車で移動しました。私にとって、湖で泳ぐのは初めての経験でした。午後は晴れていたため、冷たい湖で泳ぐことは気持ちがよかったです。シュルヒ湖の施設内には売店があり、私はそこでカレーソーセージを食べました。とても美味しかったです。水泳の後、私たちは遊覧船に乗り、風景を楽しみました。船からは、黒い森を眺めることができました。

5、感想
 JUKUでの遠足は全てが楽しいものでした。私は遠足中に海外の友達と友情を深めることができました。ドイツの都市を見ることができたことも、良い経験でした。私は今回が初めてのドイツだったため、遠足中に見るもの全てが新鮮でした。いつか、再びドイツに行きたいと思います。

 最後に、今回JUKUに参加させていただき、ありがとうございました。この3週間は、ドイツ語が通じず、もどかしい思いもたくさんしましたが、多くの友達に助けられながら楽しい毎日を過ごすことができました。周りにはドイツ語を上手に話す参加者ばかりで、とても良い刺激を受けました。この素晴らしい機会をくださったゲーテ・インスティトゥートをはじめ、先生方、支えてくださった関係者の方々に改めて感謝申し上げます。
                          (記事:環境都市工学科 4年 吉田ありさ)

  

  

              ドイツのカフェとスーパーマーケットについて
                ―はじめてのドイツ滞在の体験から―
 私は、2018年8月5日から25日までの3週間、バーデン・ヴュルテンベルク州のヒンターツァルテンにあるビルクレホーフで開催されたPASCHドイツ語コースに参加しました。このコースには、豊富なドイツ語の授業の他、仲間たちと交流を深めるための様ざまな活動が用意されていました。私たち参加者は午前中にドイツ語を学び、午後はいくつか用意されているフリープログラムの中から好みの活動を選んで参加しました。プログラムは多種多様で、参加者は買い物やバスケットボールやサッカー等のスポーツ、さらにズンバや社交ダンスを楽しみました。週末にはフライブルクやバーゼルへ出かけました。これらのとても美しい町並みに私は夢中になりました。
 これからドイツのカフェやスーパーについて紹介します。商品のサイズは日本で売っているものとは比べ物にならないほど大きく、その割には値段が安いことに驚かされました。また、カフェでは、多くの人々は室内ではなくあえてテラス席を選んでケーキや軽食、あるいはビールを楽しんでいました。テラス席は歩道に大きくせり出して設置されています。この光景は日本ではドイツほど多くは見られないので、初めてドイツにきた私の目にはとても珍しく映りました。私も現地の人々に倣いテラス席を選びました。しかし季節が夏であったこと、またシュバルツヴァルトという森が近い地形であったことが原因でしょうか、虫の存在に困らされました。ヴェスパいう種類の蜂がテラス席でくつろぐ人々を容赦なく襲います。ケーキに乗っているフルーツを我が物顔で食い荒らしたり、飲み物の中に入ってきて勝手に溺れたり、一匹や二匹どころでないヴェスパが人々に群がっていました。人々はヴェスパを追い払うため、手を振り回したり皿を動かしたり忙しいです。しかもヴェスパは人を刺します。ヴェスパが飲み物の中に溺れていることに気が付かずに、それを飲んだ人が刺されることがよくあるそうです。しかもこのヴェスパがあらわれるのは、カフェのまわりだけではありません。やつらは食品が売られているガラスケースの中にもいました。ドイツのスーパーマーケットあるいはケーキ屋さんを覗くと、かわいらしいケーキやパンがガラスケースの中に展示されて売られています。そのなかに数匹のヴェスパが飛び回っているのです。ドイツの人々はそれを普通に受け入れていたため、最後には私も「まぁ何の問題も無いか」と感じるようになりました。このことで黒い森に住む人々と蜂をはじめとする小さな生き物との距離の近さに非常に強い興味を覚えました。同時に、自分の虫への神経質さを改めようと思いました。
 また私が最も日本との違いを感じたのはドイツのスーパーマーケットに行った時でした。私は、フライブルクでEDEKAというスーパーマーケットに立ち寄りました。どこの町にもあるチェーン店のスーパーマーケットです。入口にはゲートが取り付けられており、店から出るためにはレジを通った先にある別のゲートを通る必要があります。
 そしてこの写真はレジの様子です。私になじみのある風景とはとても異なります。

 ・購入者は商品をカゴから出して、ベルトコンベアの上に移す。
 ・レジ店員が座って会計をしている。
 ・購入者が自分で袋詰めをする。
 ドイツのスーパーマーケットには、日本のように購入した商品を袋に詰めるためのスペースが存在しません。レジ店員がバーコードの読み取りを済ませた商品を、購入者は次々と袋に詰めていきます。もちろん支払いもしなければならないため、たいへん忙しいと思いましたが、みんな店員さんとの会話を楽しみながらゆったり買い物をしているようでした。
 私はこの3週間、世界中から集まった人々と共にドイツ語でドイツ語を学ぶという、得難い体験ができました。さらにドイツで生活する人々と交流したり、彼らが日常的に利用する店へ行くことで、日本とは違うドイツという国を以前より詳しく知ることができたと思います。この素晴らしい機会を与えてくださったゲーテ・インスティトゥートに感謝いたします。
                              (記事:機械工学科 4年 豊島由香)