求む!未来の理工系女子!

「理工系に進むとどんな仕事があるの?」
「理工系の未来って?」

・・・そんな迷えるアナタのために.

理工系分野で活躍する木更津高専情報工学科OGや現職女性教員がその魅力を紹介します.
まずは、未来への扉をたたいてみませんか?

※参考:
「理工チャレンジ:女子中高生・女子学生の理工系分野への選択」(内閣府,男女共同参画局)
「スタートアップ大国 イスラエルが行っているプログラミング教育とは?」(コエテコ,GMO)
「理工学分野における ジェンダーバランスの現状と課題」(日本学術会議 第三部 理工学ジェンダー・ダイバーシティ分科会)


2021/03/25
 #04:門上 飛鳥さん(2012年度卒)

略歴
 木更津高専情報工学科(2013年3月卒業)。株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 スマートライフ事業部

メッセージ
 最初は「ちょっと普通と違う学校」というイメージでしたが、中学のときにオープンキャンパスに参加して、 高校とは違う学生の雰囲気や自由さに惹かれました。また、就職しやすい、進学(編入)しやすい印象もあり、 卒業までの5年間を通して自分のやりたいことを見つけられればいいと思い入学しました。
 在学中は運動部に所属しましたが、地方で全国の高専生が参加する高専大会があり、各地の高専と友達になれたり、 高専本科1年生(15歳)〜専攻科2年生(22歳)と在学生がいるため先輩後輩関係も広く設けられたのも貴重な体験となっております。 授業の単位の管理、体育祭や文化祭も学生主体で行うため、自分でたちで何かを成し遂げるという喜びも多く学びました。 情報工学科ではチームでのソフトウェア開発や、クラス全員でNANDという基本論理素子を用いて大規模な算術論理演算ユニット(加算、減算、論理演算)の作成を行ったことが今でも良い思い出となっております。 人によって勉強、研究、部活といろいろなことに打ち込めるかと思います。
 早く就職して自立したいと思いそのままシステム系の会社へ就職いたしましたが、 高専では専門知識を自分で学ぶ力を培う事ができ、それが活きていると感じています。 お客様に近い立場でシステム開発のサポートをしたいという気持ちがあり、 今は他事業会社へITディレクターとして参画し、色々な業界・業務に携わって働いております。

2020/10/02
 #03:清水 友貴さん(2013年度卒)

略歴
 木更津高専情報工学科(2014年3月卒業)。株式会社エヌ・ティ・ティ エムイーネットワークサービス事業本部 東京事業所ネットワーク構築。

メッセージ

 「理数系の学校。」

 これは中学2年の私が漠然と考えた、進学先の条件でした。
 将来のことなどは特に決めておらず数学は好きだからもっと勉強したい、理科は実験だけ好き、 でも古文とか地理はあんまり興味ない…と些細なこだわりから学校選びを始めた覚えがあります。  中学3年になり、進学先の決め手となったのは

  「普通と違うこと。」

 特技も無く平凡だった自分を変えたくて、高専に行きたいと親に相談したところ就職率の高さからすぐに頑張ってみたらと返事を貰いました。
 最初の1年は戸惑いばかりでしたが、専門分野の勉強はとても楽しくて、全くの素人だった私がプログラミングの授業で電卓を作ったことはとても感動しました。
 4年生から始まった研究の時間では、情報工学科の枠に囚われずにプリント基盤と呼ばれる板を作って電子工作したり当時の最新技術であった3Dプリンターを使って好きな模型を作ってみたり自発的にチャレンジできる、平凡ではない自分になれていました。配属された研究室では、神経難病者のためのコミュニケーションロボットやケーキを作っていました。
 興味を持ったことにとことん打ち込める環境で勉強したい方、自分の武器を探したい方にはぴったりな学校だと思います!

2020/9/15
 #02:柴崎 弘佳さん(2011年度卒,2013年度専攻科修了)

略歴
 木更津高専情報工学科(2012年3月卒業)。同校専攻科 制御・情報システム工学専攻(2014年3月卒業)。現在、株式会社ウェザーニューズ勤務、モバイルアプリ開発に従事。

メッセージ
 私が高専に入学したきっかけは、もともと「ものづくり」が好きだったことと、また5年間の一貫した課程で専門知識が学べることを知ったことでした。ただし、ものづくりが好きとは言っても情報工学科で学ぶようなコンピューターに関する知識はほぼ無く、合格してから入学するまでは大変不安な気持ちだったことを覚えています。入学してみると、タイピングの練習からはじまり、徐々に専門科目が増えていくため、くじけることなく知識をつけることができました。入学したら人生の方向性が決まってしまうと思われがちな高専ですが、5年間でさらに深く学びたいことができたら大学への編入や専攻科へ進み、すぐに社会へ出て技術を活かしたいと思ったら就職といった、自分の気持ち次第で色々な方向に進めるところがとても良いと思います。
 私は高専から専攻科を経て、千葉の海浜幕張にあるウェザーニューズに就職し、現在はモバイルアプリの開発を行っています。台風や地震などの気象災害が発生するときに特に注目されるアプリなので、そんなときに自分の作ったものが日本中の人に使ってもらえると思うと、とてもやりがいがあると同時に、気が引き締まります。実はウェザーニューズに入社する時にも、気象の知識が全くないことに不安があったのですが、高専で学んだ知識でそこをカバーして、日々どうしたらさらにユーザーにとって便利なアプリになるか考えて開発しています。
 高専は、夢がある人は夢に突き進むことができ、夢がない人は見つけることができる、すてきな学校だと思います。

オフィスでの柴崎さん

柴崎さんが手掛けたモバイルアプリ『ウェザーニュース(累計2000万DL)』



2020/8/20
 #01:中林 美郷さん(2014年度卒)

略歴
 木更津高専情報工学科(2015年3月卒業)。早稲田大学数学科編入(2017年3月卒業)。東北大学大学院数学専攻(2020年3月修了:理学修士)。現在、NTTセキュアプラットフォーム研究所勤務、データセキュリティに関する研究に従事。

メッセージ
 私は理数系の科目が好きで、専門的な内容を早く学びたいと思い、高専の情報工学科に入学しました。高専ではクラスの人と行う実験実習や電子工作の演習、ものづくりのコンテストなど、普通の高校では学べないことを沢山学ぶことができました。寮生活や研究室生活、部活動も充実しており、とても楽しい5年間でした。卒業後は、情報工学の裏側にある理論をもっと学びたいと思い、早稲田大学の数学科に編入しました。その後、さらに専門性を高めるため、学びたい分野の先生がいる東北大学大学院の数学専攻に進学し、オートマトンと論理に関する研究を行いました。今はNTTのセキュアプラットフォーム研究所で、データセキュリティに関する研究を行っています。新しく学ぶことは多いですが、高専で学んだ情報工学の基礎や研究への取り組み方が役に立っているように思います。