低学年では、専門科目を学ぶ上で必要な基礎的な数学や物理学、また語学や一般教養など幅広い学問を学びます。学年が上がるにつれて、より専門的な学問や演習をバランスよく展開し、実験や実習での経験と座学での学びがリンクするように科目を編成しています。
機械工学系の学生は、四力(材料力学・機械力学・熱力学・流体力学)を学ぶことで、モノや動作に起こる物理現象に対して理解・解析する思考力を身に着けます。
材料力学
材料や構造に対してどのような力が働くのか解析する学問です。機械を動かすうえで、破損したり変形することは許されません。材料力学では、機械を設計するうえで、適切な形状かつ丈夫な仕組みを考えます。
機械力学
物体の安定性や振動を解析する学問です。動作の安定性や、伝わりやすさをコントロールするには機械力学の知識が重要です。地震の免振や車のサスペンションなど、機力の基礎学問が応用される分野は多岐に渡ります。
熱力学
エネルギーがどのように伝わるかを考える学問です。エネルギーといっても、温度や運動など様々なエネルギーがあります。そのエネルギーが作り出す仕事も計算できるのです。車やエアコンなど、我々の日常は熱力学で求められる現象にあふれています。
流体力学
流体(液体と気体)に対して流れやそれによって生まれる様々な現象を考える学問です。機械の動作における、流体のふるまいを解析することは、効率的な機械動作を得ることに重要な役割を果たしています。
機械工学科では、実験・実習系科目を多く開設しています。これら体験型の授業を通して、より実践的なエンジニアの素養を高める教育を展開しています。
工学実験
製作実習
様々な設備が展開される実習工場で”安全第一”から教育が行われます。他学科と比較し、機械工学科の学生は入学から卒業するまで、実習工場での授業があります。材料の加工を行う旋盤やフライス盤、金属を溶かして成形する鋳造、金属材料を接合する溶接など、機械製造における様々なプロセスを実習します。
問題解決型演習
問題解決型の演習では、製造における仕様や性能などの問題をクリアする仕組みをグループワークで作成します。問題解決にむけてのチームワーク力を養うことからはじまり、正解のない答えを導くことが学生自身の力になります。
そのほかにもエンジニアとしてシステム・デバイス開発をする上で、計測工学や情報処理など、様々な知識を身に着ける必要があります。機械工学科の課程を修了するうえでの履修科目一覧と科目の詳細はシラバスより参照することができます。どのような科目があるのか?他学科との比較なども下記LINKより参照いただけます。