2025年10月6日(月),後期最初の「高専キャリアラボ」を実施しました。
今回は,株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー 千葉ブロック統括本部千葉エリア統括部 サービスセンタ 千葉美浜グループに所属されている鈴木様をお招きし,「職場での女性の活躍・苦労,後輩指導」をテーマにご講演いただきました。
講演では,まず自己紹介から始まり,「なぜ就職の道を選んだのか」「どのようなきっかけで現在の会社に至ったのか」といったキャリア形成の経緯を語ってくださいました。鈴木様は4年次のインターンシップを通して現在の勤務先に魅力を感じ,福利厚生の充実,高専出身者の多さ,そして地元・千葉県で働きたいという思いから就職を決意されたとのことです。進学も視野に入れられる成績でありながら,「研究よりも社会に貢献する仕事をしたい」という想いが,就職への大きな動機になったそうです。
講演の中では,就職活動での具体的なステップや面接練習の工夫についても紹介されました。なじみのある教員だけでなく,あえて異なる先生方にも面接練習をお願いすることで緊張に慣れることができたという実体験に,学生たちも大きく頷いていました。
入社後の4年半にわたる歩みも,生き生きと語ってくださいました。入社1年目は研修中心で学ぶことの多い日々。重い梯子を持ち上げるのに苦労したものの,2週間で克服できたという微笑ましいエピソードも交えながら,仕事への前向きな姿勢が伝わりました。一方で,現場対応への苦手意識から落ち込む時期もあったとのこと。しかし,「どんな社員も自分らしく輝ける場所がある」という会社の風土に支えられ,ネットワーク機器施工や安全管理の業務に活躍の場を見出し,次第に自信を取り戻していかれました。
3年目には「髪を結ったままでも快適に装着できる女性用ヘルメットなどの開発が行われた「女性目線で現場環境を改善するプロジェクト」に参加。4年目には社内安全イベントで優勝し,現在(5年目)は後輩指導や研修内容の立案も任されるなど,幅広く活躍されています。
講演を通じて,参加した学生たちは「自分には向いていないと感じる仕事があっても,必ずどこかで力を発揮できる場がある」「仲間と協力し,積極的に行動することの大切さ」を感じ取ることができました。社会での実体験を交えたお話は,今後の進路を考える上で大きな示唆を与えてくださいました。