■キャリアラボ特別講演「アントレプレナーシップと価値創出の考え方」開催
(三井不動産株式会社 イノベーション推進本部 鈴木 様/信江 様)キャリアラボ第19回では、前回の「スタートアップ」の内容を踏まえ、起業・新規事業の出発点となる“課題に向き合い、価値を生み出す考え方(アントレプレナーシップ)”をテーマに、三井不動産株式会社より鈴木様・信江様をお招きし、ご講演いただきました。
■ アントレプレナーシップとは:課題に挑み、価値を社会へ広げる力
講義では、アントレプレナーシップを「自分で考えて行動し、チャンスを現実に変え、それを社会に価値として広げていくこと」と捉え、特別な才能ではなく、誰もが身につけ得る行動様式として紹介されました。
■ プロダクトアウトとマーケットイン:価値創出の起点を“課題側”に置く
技術起点で進める「プロダクトアウト」に対し、顧客・社会の課題から出発し、どんな技術や仕組みで解決できるかを考える「マーケットイン」の視点が示されました。特に、事業づくりの初期ほど“何を作るか”よりも“何の課題を解くか”が重要である点が強調されました。
■ 新規事業は“不確実性”に向き合う:小さく試し、学びを回す
新規事業は、既存事業(ゴールが見えている)と研究開発(ゴールが曖昧)との間にある「不確実性」の領域に位置づけられ、仮説を立てて行動し、検証と学習を繰り返す姿勢が重要であると整理されました。
■ ピボット(方向転換)は“学習の成果”:軸足を課題に置く
不確実性の高い領域では、途中で仮説が崩れることは自然であり、検証の結果としてのピボット(方向転換)を前向きに捉える考え方が紹介されました。軸足を「技術」ではなく「課題」に置くことで、方向転換しても本質から外れにくい点も学びのポイントとなりました。
■ ワークショップ:顧客課題起点で“価値の出発点”を考える
講義後半では、配布されたワークシートを用いて、学生が 10分程度のミニワークに取り組みました。ワークでは、技術起点だけでなく「市場・顧客の課題起点(マーケットイン)」という視点で、誰のどんな状況にどんな課題があるのかを出発点にアイデアを考えることが狙いとして示されました。まずは取り組みやすい「顧客課題起点」から発想してみる構成とすることで、課題設定の重要性を体感する時間となりました。
■ まとめ
本講演は、起業そのものの説明にとどまらず、課題発見から価値づくり、検証と学習を回すという、将来どの進路に進んでも活きる実践的な思考法を学ぶ機会となりました。今後も本校では、外部講師による実践的な学びを取り入れながら、学生の主体性と挑戦する姿勢を育むキャリア教育を継続していきます。

信江様による発表の様子

ワークシート(ワークショップで使用)