機械工学科のお知らせ

キャンパスレポート#02

現在は木更津高専の専攻科で研究活動を行っており、間もなく大学院への進学が決まっているJ.Mさんが木更津高専機械工学科での学生生活についてインタビューに答えてくれました!

ご経歴を教えてください。

木更津工業高等専門学校機械工学科
木更津工業高等専門学校機械・電子システム工学専攻
同志社大学大学院 理工学研究科機械工学専攻進学予定

あなたの人と成りや中学時代に熱中したことなどのエピソードを教えてください。

正直、全体的にパッとしない感じでしたね。元々シャイ性格でしたし、友達も少なかったです。習い事は、小学校低学年からジュニアオケで打楽器を習っていました。その影響でクラシック音楽好きになって、教養も広がりました。高専在学中もボランティアで中学校の指導に行ったりしていました。あとは小学校高学年から硬式テニス習っていました。特に中学時代は学校の部活には所属せず、クラブで練習に熱中していました。高専に入ってもテニス部に所属しました。様々な経験を続けてきたこともあり、人とのつながりが幅広く、元々苦手だったコミュニケーション能力は高まったかなと思います。


▲ 本科1年次でのマレーシア研修 研修仲間と一緒に

高専への進学を決めたのはいつ頃でしたか?

高専への進学は、小学校高学年に考え始めました。その時期に兄が高専に入学をして、文化祭や体験行事など、高専に足を運ぶ機会が増えて徐々に意思が固まってきました。あと重要な要素として、兄は高専で成績が芳しくないため1留年していました。それでも、優良企業に就職していたので、その高専ブランドへの安心感はありましたね。

また機械工学科を選ぶ”決め手”になったものは何ですか?

当時はやりたいことも無かったので、学科選びは消去法でした。「プログラミング苦手だしー、○○科の体験入学イマイチだったしー…」って感じで余った機械工学科に決めました。でもこの選択は大正解だったなと思います。中学生の皆さんも、将来やりたい事が特に無い方も多いかと思います。そんな方には是非機械工学科がおススメです。機械工学はあらゆる分野の基礎となっているため、その他の様々な分野に派生しやすいです。例えば機械工学科を卒業してから、制御情報系に進んだり、土木系に進んだりと、可能性の広い学科です。そのため、とりあえず機械工学科に進んで、在学中にやりたいことを見つけるのも、Goodチョイスだと思います。(もちろん、車・バイクやロボットなど機械系が好きな方も、機械工学科おススメです。)

中学時代の得意科目は何でしたか?

得意科目は国語以外です(笑)。特にこれが得意っていう科目はなかったですね。ただ、早いうちから高専入学を考えていたので、いかに推薦入試で合格するかを考えて勉強していました。具体的には2,3年生の内申点でいかに「5」の評価を取るかを考えていました。なので、塾に入って公立入試対策とかは特にせず、ひたすら学校のワークとか市販のドリルとか使って定期テスト対策していました。もちろん体育とか美術とか努力でどうしようもない科目は頑張って「4」目指していましたね、まぁ色々テクニックありますが…

高専(機械工学科)に来て大変なことは?
逆に高専(機械工学科)に来てよかった事は?

高専に来て最初は、あんまり友達出来なくて少し心配しました。でも新入生合宿やテスト勉強などを通して、徐々に自分に合う友達ができたので、今考えるとそんな心配する事じゃないなと思います。作ろうと思って作った友達は友達じゃない気もします。
テストやレポートが大変なのは、最初から理解していたので、そんなにびっくりはしませんでした。それでもテスト期間と課題・レポートが重なったりするとやっぱりちょっとしんどかったですね。でも友達と学校に残ったり、通話しながらも必死に勉強していたのは、今となっては良い思い出です。アドバイスとしては、出された課題にすぐ取り組めれば楽になるかなと思います。
機械工学科に来てよかったことはたくさんありますが、総括すると良い先生方にたくさん出会えたことですかね。私は本科と専攻科で研究室が変わっていますが、両方の先生ともとても良い先生で、私に貴重なチャンスをたくさんくれました。また、担任してくださった先生や技術職員の先生など、魅力的な先生が私たちの高専生活を支えてくださいました。そのおかげで、上に述べた大変なことを乗り越えられたという側面はあると思います。


▲ 4年の製作実習では自身の設計した装置を加工 体育祭は学科色の青で気合を入れる

高専(機械工学科)では、何に力を入れてキャンパスライフを過ごしていますか?

本科時代は、成績(定期試験勉強)と部活です。機械工学科入学直後から専攻科に入学希望だったため、推薦で入学できるように、クラス順位が一定以上になるように頑張っていました。あとは実験レポートや提出物なども大事にしていましたね。それ以外の時間はほとんど部活に使っていました。1-5年生まで部活動を継続し、2年以上部長を務めさせていただきました。5年間部活動をしっかり継続する人は中々多くないですが、私は部活動が勉強などの息抜きになっていたので、幸せでした(バナーの写真は全国高専大会の時です)。部活動を通して、親しい仲間もたくさん出来たことも、高専生活を円滑に進めるうえで、重要な要素となりました。皆さんも、高専入学後は、5年間継続できそうな部活動を是非見つけてみてください。

授業や研究での思い出に残るエピソードを教えてください。

本科では、4年生の年度末の忙しさが一番印象的ですね。そもそも4年生は4力学という機械工学科のメインの科目達のテストが多くなります。それに加えて、実習系で作品とレポートを提出しなければいけない科目が2つもあって、それがテストと重なって大変でした。その時期は良くカフェイン取りながら徹夜していたことを覚えています。
専攻科では、研究に力を入れました。特に学術論文雑誌への採択を目標に頑張っていました。論文へ採択されるには一般に(投稿→専門家の査読→修正→査読→審査)といったプロセスを踏むので、結構骨が折れる作業です。その論文を書いたり修正したりしている時間はとても大変で、正直結構つらい時間でした。それでも、指導教員の先生の手厚いサポートもあって、なんとか採択される事が出来、自分の自信になりました。あと、2度国際学会に行ったことはいい思い出です。(写真はスロベニアでの国際学会での、観光と発表の様子。)高専に「研究者になりたい」と思って入学する方は多くないと思います。しかし、早い段階から研究活動に取り組むことができ、どの選択肢よりも研究者になる近道だと思うので、そこも魅力かなと思います。


▲ 本科5年と専攻科2年で国際学会で発表 本科の時は先輩や先生と 専攻科では単身スロベニアへ

最後に在校生や中学生にメッセージをどうぞ!

在校生は、今学んでいることをしっかり身に着けると良いと思います。テストが出来ると身に着けるは意味が違います。学年が上がるにつれ、知識がある方が新たな学びが促進され、勉強が捗る、そんな気がします。あとTOEIC対策は1年生からやっておいてください。
高専への入学を考えている中学生は、最後は入学を自分で決めるようにしてください。高専は、良くも悪くも進学校と比べて、大きく異なります。「自由」というイメージがあると思いますが、当然それに見合った「責任」がつきます。自分で意思を持って高専に来た人は、入学後も大きく成長する方が多いです。一方、「親に勧められて仕方なく」や「友達が行くから」といった理由で来た人は、中々自分の力が出せない方が多いと思います。もちろん、きっかけとして誰かの勧めがあるのは良い事ですが、高専入学や学科選びは、最後は自分で決めるようにしましょう。
高専なんて全然考えてないけど、なんかたまたまこの記事を見たそこの君!まったく問題ないです。しっかり自分の将来を思い描いて、最適かつ夢が広がる選択をしてください。その時に、もし高専がちらついたときは、ハードルを高く思わず見学に来てみてくださいね!

(WEB公開日:2025/02/07)


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