木更津工業高等専門学校は、教育基本法(昭和22年法律第25号)の精神にのっとり、学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づいて、深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする。また本校専攻科は、高等専門学校の基礎の上に、更に高度な専門的知識と技術を教授し、創造性豊かな技術能力を育成することを目的とする。
以上のような使命と教育方針の基に、私たちは準学士課程(1~5年生)と専攻科課程において、各々の学習・教育目標を掲げています。
本校には次のような教育課程および教育プログラムがあります。
生産システム工学教育プログラムの学習・教育目標については、下記よりご確認ください。
準学士課程では、本校の目的および育成すべき技術者像に基づき、以下の学習・教育到達目標を策定しています。
本科共通
1A: 数学および自然科学の基礎知識を身につけ、それらを用いて応用問題が解ける。
1B: コンピュータを用いた基礎的な情報処理能力を身につける。
1C: サイバーセキュリティの基礎的な問題に関する基礎知識を身につける。
2A: グローバルな観点から他の文化を理解できる。
2B: エンジニアに求められる社会的責任や倫理観を身につける。
3A: 語彙力や表現力を高め、場面や状況に応じて適切な表現ができる。
3B: 国際的に活躍するための基礎的な語学力を身につける。
3C: 自己の考えを論理的に表現する能力を身につける。
4A: 工学的知識を実際の現象に応用するための観察力・解析力を身につける。
4B: 問題解決のために修得した専門知識を応用する力を身につける。
4C: チームの中で他のメンバーと協力しながらチームの目標達成に向けた適切な行動をとることができる。
4D: 専門分野の知識を社会実装に応用する力を身につける。
5: 自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握したうえで、主体的で継続的な学習の実現に向け て、自分の学習の過程を点検・改善し、将来のキャリアに関する計画を立てることができる。
各学科の学習・教育到達目標
本科共通に加えて
機械工学科
6A: 機械設計分野、力学分野、熱流体分野、工作分野、材料分野、計測制御分野の機械工学に関する基礎科目 を修得する。
6B: 設計製図分野、機械工学に関する実験・実習や電気回路、マイコン、コンピュータに関する PBL 系科目 を通じて、ものづくりに必要な創造的設計手法を理解し、システム開発の素養を身につける。
電気電子工学科
6A: 情報通信・コンピュータ・材料・計測・制御・電気機器・エネルギーなど、現代の高度化技術社会の基礎 に係わる知識を身につける。
6B: 電気電子工学分野における実験・実習や PBL 系科目を通じて、ものづくりに必要な力を身につける。
電子制御工学科
6A: 基礎工学に関する幅広い知識を、制御工学を中心として体系的に身につける。
6B: 現実の課題の解決のために基礎工学に関する幅広い知識を応用する力を身につける。
情報工学科
6A: コンピュータハードウェア、ソフトウェア、ネットワークとそれらから構成される情報システムに関する知識を身につける。
6B: ソフトウェア開発、数理・AI・データサイエンス、情報セキュリティを含む応用分野に関する知識を身につける。
環境都市工学科
6A: 各種測量器械、器具の構造、調整方法及び使用方法を理解し、基礎的な各種測量の学習により測量の基礎的な知識、技能を持つ。
6B: 土木工学に使用されるおもな材料の製造方法、組成、性質などを理解し、コンクリート構造物の設計計算ができる。
6C: 力学に関する基礎的な理論を理解し、構造力学の基礎的な計算ができる。基本的な構造物の仕組み、設計手順を説明できる。
6D: 土や地盤の工学的性質に関する基礎知識と土質力学の理論を理解し、地盤の応力と変形・安定の計算ができる。
6E: 水の力学や性質に関する基礎的な理論を理解し説明できる。川の流れや波の性質の基本的性質や諸問題について説明できる。
6F: 地球環境問題、公害に関する基礎知識を理解し、これらを解消・予防するための社会基盤整備事業の方法について、説明できる。
6G: 国土・地域・都市の各計画の歴史と今後の都市計画と交通計画を立案する方法、および必要な統計手法について説明できる。
6H:基本的な土木工事の概要や施工法、法規を理解し、施工管理の方法について説明できる。
6I: 土木製図の基礎的事項およびソフトウェアの基本的な操作方法を理解し、2次元の構造物の設計製図を指針を基に表現できる。
6J: 実験や実習の目的と方法を理解し、その結果について工学的に説明できる応用力を身につける。
専攻科課程では、自らがよって立つ所の深い専門性に加え、学際的領域に関する素養と国際化に対応できる能力を身につけた、質の高い実践的技術者の育成として自主自立の精神と国際的視野を持ち、
1) 複合領域の知識を結び付ける研究・開発能力
2) 国際化や高度情報化に柔軟に対応できる基礎能力
3) 技術者としての社会的責任と倫理の自覚
を備え、他者と共同して社会に貢献できる開発研究型の技術者をめざして、以下の4点の側面から学習・教育目標を設定しています。
本校には、5年間の準学士課程の上級コースとして2年間の専攻科があります。専攻科は、準学士課程における5年間一貫教育の基礎の上に、さらに高度な専門知識と技術を教授し、創造性豊かな技術能力を育成することを目的とします。以下に各専攻の教育目的を示します。