電気電子工学科 学科紹介

電気は必要不可欠

 私たちの生活は電気なくしては成り立たないほど、大きく変化しました。発電所で電気エネルギーが作られ、長い長い送電線を伝わり、いくつかの変電所を通して工場や私たちの家庭にまで電気エネルギーが運ばれます。現代は電気工学の技術が無くては、何一つできないのです。運ばれてきた電気エネルギーで、最新の電子工学応用製品が動きます。腕時計から、コンピュータ、携帯電話から自動車まで、身近にある物のほとんどに電子工学の技術が応用されています。電気電子工学の技術は、産業の基幹として、また最先端の技術としてますます重要になっています。

電気電子工学科では

 家電から宇宙ステーションにまで使われる半導体・電子工学、スマートフォンや衛星通信などに不可欠な通信工学、ロボットから車にまで応用されているコンピュータ工学、発電・自然エネルギー利用などの基礎となる電力工学など、広く学ぶことができます。また、企業の最先端で設計開発ができる、創造性豊かな技術者の養成を目指しています。

将来・・・
・大学に編入して高度な研究をしたい人、
・ものづくりの仕事に就きたい人
が本学科に集まっています。 

授業内容

 電気電子工学科では,電気電気工学系の科目・電子工学系の科目・電気電子共通科目から成り立っています。以下の表に挙げた科目の他にも多くの科目があります。詳細はカリキュラムをご覧下さい。

 電気回路から通信工学に至るまで幅広く勉強が可能であるため, 将来の進路に関しても多くの選択肢があります(詳しくは就職状況をご覧下さい)。

 電子制御工学科,情報工学科との違いは?

 以下の表の「パワーエレクトロニクス」などの電気工学系科目は電気電子工学科でしか勉強できません電子制御工学科では 機械等を制御するための制御工学を中心に勉強を行います。情報工学科ではプログラミング等を深く勉強するために情報処理の授業が多く設定されています。

電気工学系科目 電子工学系科目
高電圧大電流工学・電力工学・
パワーエレクトロニクス・電気機器など
電子回路・電子工学・半導体工学・
情報通信・回路網理論など
共通科目
電気回路・電気磁気学・電気電子工学入門・工学基礎演習・ディジタル回路・組み込みプログラミング・制御工学・電気電子工学実験・課題研究・卒業研究など

 

特色ある授業

基礎科目

 基礎科目である電気回路・電気磁気学は4年間かけてしっかり学びます。 授業は基本90分間で黒板を使って行います。 高学年になるにつれ内容が難しくなりますが、教員がわかりやすく丁寧に教えてくれます。

 また学年毎に適切な演習が配置されていますので,基礎科目の理解を深めることができます

     2年(工学基礎演習Ⅰ)、3年(工学基礎演習Ⅱ)、4年(工業英語演習)

電子工学(3年生)の様子 

 電気磁気学III(4年生)の様子

技術者入門

 1年生の授業で電子工作を中心とした授業で3年生が1年生の指導を行います。 LEDやセンサー、モーターなどの電子部品の使い方の学習から始まり、 最終的にテーマ(2017年度は昔のおもちゃを電子化)に沿った作品を設計します。

 

3年生が1年生を指導中

2017年度の作品 自動輪ゴムでっぽう

コンピュータに関する授業

 電気に関する授業だけでなくコンピュータに関する授業も5年間通して学びます。

 1年生(情報リテラシー、プログラミングⅠ、ディジタル回路I)、2年生(プログラミングII)、

 3年生(組み込みプログラミング、ディジタル回路II)、5年生(コンピュータ工学Ⅲ)

 

プログラミング(1,2年生)の様子

 

組み込みプログラミング(3年生)の様子

製作実習

 実験実習に「ものづくり」を取り入れ,授業で学んだ知識が確認・定着できます

2年生(FMワイヤレスマイク、ディジタル回路の製作)、3年生(エレキギター、ラインセンサーの製作)、

4年生(製作プロジェクト)

 

FMワイヤレスマイクの製作 

(回路製作中)

 

エレキギターの製作 

(ギター本体の製作中)

 

製作プロジェクト 

(班員で何を作るか相談中)

 

製作プロジェクト 

(アイディアを試作中)