学科専攻科紹介

人文学系 学系の特色

学系の特色

 高専の教育は、専門教育と一般教育から成り立っています。一般教育は、専門の技術教育の基礎となる基礎科目と、広い視野と人間的な豊かさを育てることを目指す教養科目に分けられますが、これを人文学系と基礎学系で担当しています。
 この10年のあいだにも、科学技術の急速な発展、情報化・国際化の進展、日本の社会経済的な構造転換など、大きな変化が起きつつあり、技術者に対して社会が求めるものもこれまでとは変わってきています。これからの技術者は、より創造性があり、目を世界に向けることの出来る視野の広い技術者でなければなりません。また、技術が社会の中で果たす役割がますます大きくなってきており、それだけ技術者の社会的責任も大きくならざるをえません。要するに「教養豊かな技術者」が求められているのです。ある企業人は 「教養的素質のない技術者は、極端に言えば、制御機能が故障した機械と一緒で、役に立たないか、むしろ危険ですらある」と言っています。このように高専の中で、一般教育の意義はますます重要なものとなっています。
 人文学系では、このように社会に求められている技術者を育てるために、教育過程を改定したり、教育方法を改善することに努めています。また、若い思春期の青年達には、単に授業だけではなく、学友会活動やクラブ活動といった課外活動も大切で、とくに、低学年では、いろんな悩みをもった学生たちの良き相談相手にもなります。そうした面でも、人文学系は大きな役割を果たしています。