トピックスのお知らせ

中外テクノス株式会社 工業技術センターを見学させていただきました

 12月25日(水)、市原市に所在する中外テクノス株式会社 工業技術センター(本社:広島県)を見学させていただきました。
 洗練された建物は、遠くからでもひときわ目を引く存在でした。
 まず、フリーアドレスデスクやペーパーレス化など、IT化を積極的に推進しているオフィスを見学しました。
 その後、計測情報部門の業務を拝見し、プラント・インフラ向けの制御盤の調整作業を間近で見ることができました。最終的な規模こそ異なりますが、学生実験で培った実技の経験が、このような実務にも活かせると感じました。
 次の非破壊検査部門では、流量データを基に配管の経年による厚みの変化を観測し、管の交換時期を予測することで作業効率を向上させているとのことでした。また、通信用半導体レーザーを用いたレーザー式ガス分析器も見せていただきました。この分析器を使用することで、従来約10分かかっていた分析作業が、わずか1秒程度で完了するそうです。例えば、塩化水素を減らすために消石灰を撒く場合、これまでは塩化水素の発生量を瞬時に把握できず、消石灰を過剰に使用してしまうことがあったとのことですが、この装置を導入することで無駄を削減できたと伺いました。ただし、この装置は単に導入すればすぐに使えるわけではなく、適切なレーザー照射量を設定するために、回路や化学の専門知識が必要だと教えていただきました。検査の分野では、DXを積極的に取り組んでいる一方で、法律上アナログ対応が求められる部分もあるとのことでした。
 特に印象に残ったのは、1つの建物内に異なる分野の部署が配置されているにもかかわらず、各フロアに余裕のある空間が確保されており、作業しやすい環境が整備されていたことです。
 京葉工業地帯といえば重化学工業が盛んな地域として知られていますが、その中で電気や制御の分野からインフラを支える企業があることを知り、大変興味深く感じました。
 お忙しい中、見学を快く受け入れてくださり、誠にありがとうございました。
(キャリア支援室長  泉 源)