令和6年1月30日(火)に、木更津高専技術振興交流会第39回テクノフォーラムを開催しました。
今回は、オンライン形式で実施し、木更津高専教職員を含むオンライン参加の52名と現地参加の技術振興交流会役員を含む6名で、58名の参加となりました。
はじめに、木更津高専山﨑誠校長の挨拶があり、次に木更津高専教務主事岡本保教授から挨拶がありました。
続いて、一つ目の講演として、木更津高専電子制御工学科の関口明生准教授から、「小口径の漏水を不断水で修理するための補修具の試作開発」と題してご講演頂きました。講演では、現在調査・検証をしている地域では、漏水によって年間約4億円の損失がでてしまうこと、漏水の復旧に伴う断水は、地域住民や作業員の負担がとても大きいため、不断水で漏水の復旧対応が安価で簡単にできるような補修具の開発をしていることが説明されました。現在産官学で連携し、試行錯誤しながら研究を進め、少しずつ理想の補修具の形に近づいている旨説明されました。
二つ目の講演として、木更津高専環境都市工学科の島﨑彦人教授から、「千葉県の風倒木災害危険度の予測と可視化の試み」と題してご講演頂きました。講演の内容は、近年激しくなる台風での被害である風倒木災害に着目された研究についてであり、風倒木災害の未然防止や被害の軽減、災害発生後の迅速な災害復旧のために、発生危険度の予測と可視化の研究を進めている旨説明されました。現代の技術をもってしても、衛星での観測画像上での雲のかかり具合によって様子が分かりづらくなるため、研究には、被雲率の低い観測画像が重要であることが説明されました。
講演終了後、事務局より、今年度実施したイベント等について報告がありました。
最後に、中野賢二会長よりご挨拶を頂き、閉会となりました。
技術振興交流会では、定期的にテクノフォーラムを実施しています。技術振興交流会の活動内容等の詳細につきましては、「木更津高専技術振興交流会ホームページ」をご覧ください。