技術振興交流会のお知らせ

木更津高専技術振興交流会第42回テクノフォーラムを開催しました。

 令和7年10月28日(火)に、木更津高専技術振興交流会第42回テクノフォーラムを開催しました。
 今回も、対面とオンラインのハイブリット形式での実施で、木更津高専学生・教職員を含む約53名の参加となりました。
はじめに、技術振興交流会の中野賢二会長よりご挨拶があり、続いて木更津高専先村律雄校長の挨拶に続き、司会者より今回の主旨等の説明がありました。
 講演Ⅰでは、鹿島建設株式会社 産業サイバーセキュリティエキスパート 田口 慶 様から、「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドラインから考えるサイバー対策の基礎」と題してご講演頂きました。
 田口様は、ゼネコンのIT部門でサイバーセキュリティ領域を担当されており、クラウドサービスの利用審査から社内でのサイバーセキュリティに関する相談対応などの業務に従事されています。
 サイバー攻撃は特定の企業だけのものではなく、どの企業でも身近な経営のリスクであり、「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」を手がかりに、報道された事案などを踏まえながら身近なリスクとして捉え、難しく思われがちなサイバー対策の基本的な考え方と、向き合い方についてお話頂きました。
 講演Ⅱでは、ALSOK株式会社 開発技術部 産業サイバーセキュリティエキスパート 熊谷 拓実様から、「中小企業におけるサイバー被害の状況とコスパのいいセキュリティ対策」と題してご講演頂きました。
 熊谷様は、2008年に木更津高専専攻科(機械・電子システム工学専攻)を修了し、同年にALSOKへ入社されました。情報処理安全確保支援士として中小企業のサイバー対策支援や、警備システムのサイバー対策業務に従事されています。
 近年中小企業のサイバー攻撃被害が多数報告されており、その理由や攻撃の目的、対策の必要性等についてサイバー攻撃者/被害者/取引先といった”当事者の立場”で考えた上で、予算が限られている中小企業でも取り組みやすい”無料の対策”や”費用対効果の高い対策”をご紹介頂きました。
 その後、「MIDNIGHT FLAG CTF FINAL」へ出場した学生チームから、出場報告がありました。この大会は、オンライン予選を通過した学生上位13チーム、プロ(社会人)上位12チームの合計25チームが決勝戦に進んでおり、本校学生チームの結果は、学生チーム内で3位、全体で7位という好成績を収めました。
 多くの技術振興交流会会員企業を含む企業の皆様には、ご寄附という形で本活動へ多大なるご支援を頂き、誠にありがとうございました。
この件に対する学生の報告終了後、技術振興交流会事務局より、今年度実施した事業や、技術振興交流会助成金に採択された研究課題8件が紹介され、閉会となりました。
 閉会後、現地参加者の方向けに、飲食を伴う現地交流会を実施しました。
 現地交流会では、学生の学外コンテストでの成果報告や、非営利団体様の事業紹介などが行われました。
 技術振興交流会では、定期的にテクノフォーラムを実施しています。技術振興交流会の活動内容等の詳細につきましては、「木更津高専技術振興交流会ホームページ」をご覧ください。