令和6年2月29日、3月1日に松江高専で開催された、第15回高専技術教育研究発表会in松江に小林裕一郎技術専門職員と一緒に参加をした。昨年、本校で4年ぶりに対面形式で開催され、今回も対面形式で、初めて中国地方の高専で開催された発表会となった。
参加者は、34高専(37キャンパス)と豊橋技術科学大学から、総勢88名の教職員が参加し、口頭発表34件、ポスター発表21件の発表会となり、対面形式では過去最大の参加者数であった。
開会式は、機構本部の江崎典宏理事、和田清松江高専校長より、歓迎のあいさつを頂戴し、初日は、口頭発表会、施設見学会、情報交換会が行われ、2日目は口頭発表会とポスター発表会が行われた。施設見学会では、令和4年2月に竣工した「イノベーションハブまつえ」を中心とした見学コースが組まれており、その施設の壮大さと最新設備に圧倒された。
小林技術専門職員は、「公開講座ヒストリー」と題し、自身が関係した過去27年間の公開講座の歴史や、新たな公開講座の取り組みとして構築している「ビスマス結晶作り」について口頭発表を行った。フロアからも多くの質問があり、特にビスマス結晶についての関心は高く、発表終了後も興味を持った聴講者からの質問に対応をしていた。
筆者は、第3会場の第2セッション(土木・建築系)の座長を務めた。高専教育に対する熱意が高い方が多く、どのセッションも活発な質疑や意見が飛び交い、高専の技術教育を支える技術職員がいきいきとしている様子を垣間見ることができた。
また、第1日目に行われた情報交換会では、祝辞を述べる機会を設けていただき、この発表会発足の経緯について、お話をさせていただいた。平成22年(2010)に第1回が開催されて早14年、全国技術職員の輪が拡がっていることを実感できる発表会であった。
最後に、この発表会の計画から準備、運営、記録、後片付け等々に携われた松江高専の実践教育支援センターの皆さまをはじめ、参加をされた全国の技術職員の皆さまに感謝の意を申し上げ、発表会の報告とさせていただきます。ありがとうございました。
(文責 嶋野慶次技術長)