電気電子工学科のお知らせ

見学旅行に行きました!!

 11月7日(火)~10日(金)の期間にて電気電子工学科4年生は見学旅行に行きました。本校の見学旅行は、学友との大切な思い出作りだけではなく、最終学年になった時の卒業研究や進路選択の幅を広げることを目的とします。学生は、日本を代表する先端技術を扱う企業を訪問して、本学科で学んでいること(電気回路、電磁気学、半導体工学、パワーエレクトロニクス etc)が実際に社会にどのように生かされているかを知り、最先端で活躍する技術者の姿を見ることで世界を相手に戦うとはどのようなことなのかを学んできました。

一日目

初日は悪天候に見舞われアクアラインが通行止めとなり、あわや見学中止かと危機に見舞われましたが、キオクシア株式会社四日市工場様の計らいで見学を受け入れていただきました。本工場は、3DNAND型フラッシュメモリの製造拠点としては世界最大級の敷地面積694,000m²の敷地を有しています。巨大な工場の中では超微細な(100万分の1mm)レベルで積層された大容量の「記憶」デバイスの開発および製造が行われています。我々は、技術者の方に、工場で開発された超絶技巧の世界最先端の半導体加工技術を丁寧に教えて頂きました。

二日目

 二日目は、半導体の製造の洗浄工程に用いられる洗浄装置の販売において、世界トップのシェアを誇るSCREENセミコンダクターソリューションズ株式会社様の彦根工場を見学させて頂きました。現代の集積回路製造にはナノレベルのゴミや汚れを除去する技術が要求されます。企業様の御厚意で、学生は生まれて初めてクリーンスーツに身を包み稼働中のクリーンルームの中まで入り、そのような性能を有した洗浄装置が如何に製造されているかの説明を受けました。学生は、製造される製品のレベルの高さを実感するだけでなく、そのような製品が厳しい清浄度の管理によって生み出される現場を体験しました。

三日目

 三日目は、高性能ガスタービンの製作を手掛けている三菱重工業株式会社様の高砂製作所を見学させて頂きました。本工場では、LPGを燃焼させてガスタービンを回し排気の熱で次に水蒸気を作り蒸気タービンを回すことで、60%を超える世界最高クラスの熱効率を生み出すコンバインドシステムを製造しています。実際に火力発電所等で使用されている超巨大なタービンやそれを製造するために用いられている日本最大級の旋盤を見せて頂くことが出来ました。我々は、日頃自分たちが行う機械工作とは全くスケールの異なる機械の並ぶ現場を見て大変に驚きました。それに加えて、こちらの工場で新たに取り組まれている水素ガスタービンのお話も聞けることが出来ました。

四日目

 四日目は、朝から自由解散だったため、学生たちが各々自らの興味を持った観光(神社、寺、国宝、川下り、USJ等)を満喫し、無事に全日程を終えることが出来ました。

 今回の見学旅行に際し、快く学生を受け入れてくださった関係各所の方々には、この場をお借りして深く感謝申し上げます。