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COMPASS5.0サマースクール2023 Bコースに参加して(学生取材記事)

 9月7日、8日に木更津高専にてCOMPASS5.0サマースクール2023のBコースが開催され、私は7日に開講されたプレイベントとROS基礎演習に参加しました。
 プレイベントのSOC演習ではPCのマルウエア感染についてその仕組みを学び、実際に仮想上のPCに対して攻撃し、どの様に被害が発生するのかを体験しました。マルウエア感染という言葉は聞いたことはあるものの、実際に何が起きているのかは知らなかったため、加害者と被害者両方の立場から体験する事ができ貴重な経験になりました。
 ROS基礎演習では、近年ロボット開発にてよく使われているROS(Robot Operating System)の基礎知識と基本的な機能について学びました。私は現在卒業研究でこのROSを使用しており、今までプログラミング等に触れる機会が少なかったため苦手意識を持っていましたが、ROSの役割はどのようなものか、なぜROSが有用なのかを改めて学ぶことができ、ここで得た知識は今後研究活動に向けて学ぶ時に活きていくと感じています。
 私は今回、ROSについて学びたいと思い参加しましたが、プレイベントなどを通して通信など情報系のテーマにも触れることができ、今まで知らなかった分野の理解も深まりました。また他高専の参加者とも知り合う事ができ、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。今回の経験を活かして、今後は自分が触れたことの無い分野にもどんどん挑戦していきたいと思います。
(機械工学科 5年 髙橋 和匡)

 1日目のROS基礎演習は一番楽しみにしていた講習でしたが、Linuxをまともに触ったことも、そもそもROSの概念すら分からない上に周りは他高専の情報系学科の上級生ばかりで、講義の前はとても緊張していました。しかし、実践の前に、Linuxの基本的なコマンド、ROSの概念などを、図やわかりやすい例で丁寧な説明を受け、講義の内容についていくことができました。また途中、ファイルの保存場所を間違えてプログラムコードを3回も書き直すというトラブルにも、先生が優しく対応してくださいました。
 2日目の半導体工学概論では、偶然隣になった他高専の先生と興味深い話をしたり、これまで名前でしか存在を知らなかった半導体が日常のどこで使用されているかを詳しく知ったりすることができました。セキュリティ基礎演習では、実際にフィッシングメールに触れて、URLの解析、メールの安全性を見分ける方法など、生活でも実際に役立つたくさんの知識を得ることができました。
 名刺交換の時間は、人見知りのため最初はなかなか話しかけられませんでしたが、他高専の話を聞いたり、企業の方から就職や学校生活でのアドバイスなどをいただけたりしてとても楽しかったです。
 2日間で得たものはとても多いですが、中でも、1年生の私にも、他高専の上級生や先生方が、同級生や同高専の学生のように接してくれたことが嬉しかったです。今回、通常の授業では習わない多くの新しいことに触れ、もっと独学で勉強していきたいと思います。
(機械工学科 1年 城野 未実)