令和3年度終業にあたり

 本校は令和4年2月9日(水)~新型コロナ感染防止対策として遠隔授業となっていることから、令和3年度の終業式を開催することができませんので、校長・教務主事・学生主事・学友会長からのメッセージを以下に掲載します。

【校長挨拶】
 令和3年度終業式を迎えるにあたり、一言御挨拶します。
 今年度は、昨年度に引き続き、新型コロナウィルス感染拡大の影響で大変な一年でした。
昨年度は遠隔授業、分散登校という形で授業を実施しましたが、学生の皆さんの精神的負担、学習効率等の面も考慮し、今年度は可能な限り対面で授業を行いました。そのため、検温、マスクの着用、手指消毒、黙食、ゼロ密など極めて厳格な感染対策を実施しました。皆さんがしっかり規則を守ってくれたおかげで、学内でのクラスターを発生させることなく無事に今日の終業式を迎えることができました。皆さんの協力と努力に改めて感謝したいと思います。
 学生生活の面でも、体育祭など多くの行事が中止を余儀なくされましたが、昨年度に比べ、祇園祭、マラソン大会など開催できました。部活動も時間は限られましたが活動することができ、昨年度に比べれば良かったかと思います。
 新型コロナウィルスの感染状況は今後どのようになっていくか不透明です。学年末休業の間も、油断せずに不要不急の外出は避け、感染対策をお願いします。この自宅の巣ごもり時間を利用して、勉強の復習や読書を行うなど実力を蓄える期間として活用して貰いたいと思います。
 皆さんが、揃って元気に新学期を迎えられることを願っています。

 令和4年2月18日 
 校長  佐久間 研二

【教務主事挨拶】
 昨年度に引き続き、今年度も新型コロナウイルスの影響がありましたが、皆さんが感染予防対策にしっかり取り組んでいただいたおかげで、ほとんどの授業を対面で実施することができ、なんとか終業式を迎えることができました。お疲れ様でした。ありがとうございました。
 今年度は昨年度の遠隔での授業形態でのよい面を活かすこともできたのではないかと考えています。例えば、Teamsを用いることで、質問がしやすく、他の人の質問も見られる状況になった、授業資料を提供しやすくなった、課題の提出がオンラインで行えるようになったなどです。このような授業形態の良い面を来年度以降も活かして行きたいと思います。
 その一方で、昨年度の遠隔授業および今年度の対面での授業を経験して、やはり対面での授業の重要性を実感しました。皆さんもそのように感じたのではないかと思います。高専は、理論的な基礎の上に立って、実験・実習・実技を重視した実践的技術者教育を実施する教育機関ですので、対面での授業の実施が他の教育機関に比べても重要なのだと思います。来年度も是非、全面対面で授業の実施を行いたいと考えており、今その準備を進めております。来年度も引き続き、感染予防対策を実施していかなくてはならないことが想定されます。
 皆さんのより一層のご協力をよろしくお願いします。

 令和4年2月18日
 教務主事  岡本 保

【学生主事挨拶】
 本日をもって令和3年度の授業が終了します。学生のみなさん、1年間お疲れ様でした。明日から補講期間となりますが、多くの学生にとっては約1ヶ月半の長い学年末休業となります。1年間を振り返って、学業での不足分を補うのはもちろんですが、課外活動や研究活動、資格取得など、日頃は十分に時間をかけられないことにしっかりと取り組む期間として充実させて欲しいと思います。
 現在、新型コロナウイルス感染症第6波の真只中にあります。ウイルスの変異株が次々に我々の生活を脅かしていますが、ただただ行動を中止するのではなく、この状況下でもできることを探して、生活の質(Quality of Life)を高めて行くことがとても重要だと思います。令和2年度はほとんどの活動を制限して分散登校・遠隔授業としましたが、今年度は感染防止対策を徹底して、部・同好会活動や学校行事を実施してきました。
みなさんの徹底した感染対策行動のおかげで、何とか1年間を終えることができそうです。その中で、全国高専大会で活躍した学生や全国規模の各種コンテストで優秀な成績を収めた学生がいます。学校行事では、体育祭、スキー合宿研修は中止となったものの、新入生研修(ブルーシートを使ったボールゲームと偏愛マップ)、マラソン大会を実施し、座学では見られない一面を見ることができました。また、学友会主催の祇園祭、クリスマス花火大会では、コロナ禍での安全な実施方法の検討に相当な議論を重ねて見事に成功させ、学生のみなさんの底力を感じました。
 一方で、残念な話もあります。
 登下校における自転車のルール・マナー違反、バス乗車時のマナー違反など、近隣住民の方から高専生の学外での行動に対する苦情が複数回寄せられました。また、SNSを使った不適切な投稿についても、ネットパトロールから複数回注意を受けました。これらに共通するのは、自分本位の身勝手な行動、相手を思いやる気持ちのない行動です。将来、エンジニアを目指す人間として、見直さなければならない行動だと思います。勉学だけでなく、自分の社会的行動についても振り返り、今後このような苦情が寄せられないようにしていただきたく、みなさんの行動に期待したいと思います。
 ところで、本年4月より成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます。これに伴って、特に新3年生以上の学生は様々な注意が必要となります。
その1つとして、クレジットカードを持つことが可能となるなど、保護者の同意なく様々な契約ができるようになります。これを逆手にとって、知識や経験のない若者を狙った金融商品販売などによる犯罪行為が行われる可能性があります。みなさんが被害に遭わないよう、是非、この休業中に法令関係についての理解を深めておいてください。なお、飲酒、喫煙、ギャンブル等の規則については、これまで通りで変更ありません。
 最後になりますが、引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いするとともに、4月からの新たな生活に向けて、満足感、達成感の高い休業期間となるよう願って、話を終えたいと思います。

 令和4年2月18日
 学生主事  坂田 洋満

【学友会長挨拶】
 皆さんこんにちは。令和3年度学友会長の髙橋です。
 期末試験後よりまた遠隔での授業となり、いつもの友達と会えない日が続いているかと思いますが、皆さんお元気でしょうか。
 令和3年度はほぼ通常授業再開となり、新入生に加え2年生の皆さんともやっと会う事ができ非常にうれしかったです。学友会活動に関しましても、いくらか制限はありましたが普段の部活・同好会活動に加え祇園祭も対面での開催が叶い、少しずつですが着実に活気を取り戻しているなと感じました。
 こうしたイレギュラーな状況において、協力し合うことが何よりも大切なんだと自分自身そう感じました。当たり前のことですが、ひとりではこうした状況の変化に追いつけませんし、新しい試みも実現できませんでした。今年度はそうした仲間がいる事のありがたさを再確認できた年でありました。皆さんありがとうございました。
 来年度も、自分たち木更津高専生なりに協力し合って楽しんでいきましょう!
そして今年で卒業される先輩方、5・7年間お疲れ様でした。皆さんが作り上げてきたこの木更津高専を自分たちが更にパワーアップし引き継いでいきます。
 最後に、皆さんどうか自身の健康を第一に春休みを楽しんでくださいね!
(特別にお教えしますが、元気の秘訣は“いっぱい食べていっぱい寝る”だそうですよ、おやすみなさい!)

 令和3年度学友会長
 機械工学科3年 髙橋 和匡