【1】デルタ翼及び羽ばたき翼における空力特性改善に向けた数値シミュレーション及び計測システム開発

　デルタ翼については、各仰角領域において空力特性の優れた前縁フラップの組合せのあることがシミュレーション結果として得られ、その結果を基に空気力測定を行い、数値解析結果と良好な一致を示した。さらに三次元PIVステレオ計測システムを用いて、Poststall領域における速度ベクトル分布を求め、適切なフラップレイアウトを用いると流れ方向逆流領域が狭まり、Vortex breakdown現象が抑制されることを見出した。
　羽ばたき翼については、新たに鳥の主翼構造を規範とした羽ばたき翼を3Dプリンタによって製作し、最大揚力係数が翼弦方向にテーパを有するABS樹脂翼と比較して25％程度増加することが確認できた。　
　上記成果については、査読付き国際会議論文2件、国内講演会3件にて公表している。