環境都市工学科のお知らせ

2024/10/18 巨大地下施設!首都圏外郭放水路で土木を学ぶ!!

 10月18日に,「首都圏(しゅとけん)外郭(がいかく)放水路」に行ってきました。ここは,地下50メートル,長さ6.3キロメートルにおよぶ,世界最大級の地下放水路です。利根川や江戸川,荒川に挟まれたこの地域は,河川の勾配がゆるやかで,雨が降るたびに浸水被害に悩まされていたことから,この放水路施設が誕生したそうです。首都圏外郭放水路に水を取り込むのは年平均7回程度で,最も多い時(平成27年9月の台風17号,18号)には約1,900万㎥の排水を記録していると説明がありました。

写真 調圧水槽内(左)と排水施設(右)の見学

 木更津高専では,このような水害に備えるための水理学や土質力学,集積した水の処理に関連する上下水道や生態環境工学を学ぶことができます。授業を通し,在学生達にも学ぶ意義を伝えていく必要があると改めて感じました。
 巨大な調圧水槽を見学後,巨大排水ポンプも見させていただきました。排水ポンプの最大能力は,4台あわせて1秒間で200㎥を流せるという世界でも最大規模の能力で,かつコンパクト化も併せ持つ施設だと伺いました。

写真 航空写真にて地域状況の説明(左)と地下施設の全域や排水施設のデモンストレーションコーナー(右)

 国土交通省では,土木技術者だけでなく,機械技術者や電気技術者など,様々な職務の方が働いていると伺いました。防災に興味のある方は,一度見学に行ってみるのはいかがでしょうか。(今回の案内にも木更津高専OBの方がいらっしゃいましたが,皆さんが行かれた時にもお会いできるかもしれませんよ。)

 最後に,国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所の方々には,大変お世話になりました。この場をお借りして,皆さまに感謝をいたします。貴重な体験をありがとうございました。

文責:川名 麻紀

 

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